- ソフト名 :野外調査地図
- バージョン : 4.1
- Android 要件 : 2.3.3 以上
- 開発 : Home
- コンテンツのレーティング : 3 歳以上
野外調査地図詳細
●主な機能
携帯型GPSのようにトラックログ、ポイントを記録。
トラックログ、ポイントデータへの国土地理院標高値の取得。
googlemapの地図、空中写真の表示。
国土地理院の地形図、空中写真オルソ画像、東日本大震災被災地オルソ画像、国土画像情報等の表示。
シェープファイル(shape file)、WMS、WMTS、オリジナルの地図タイルの表示。
画面中心の地理院標高値、3次メッシュの範囲とメッシュコードの表示。
クリノメーターのような画面上側が向いている方位角、仰俯角の表示。
地図上に手書きで書き込みをするスケッチ機能。
●注意事項
このアプリは、個人が開発しているものです。国土地理院が提供するものではありませんので、国土地理院への問い合わせはしないでください。
国土地理院からは、電子国土データサーバへのアクセス機能を実装する許諾を得ています。
(国土地理院背景地図等データ利用許諾番号) 2013-010号
地理院タイル、電子国土の利用にあたっては、地理院地図ホームページの「地理院タイル利用規約」、「国土地理院背景地図等データ利用規約」を遵守してください。
●使い方
インストールするとsdcard等(機種により異なります。)にFieldStudyMapというフォルダが作成されます。
その中に以下のフォルダが作成されます。
output:トラックログ、ポイントデータが保存されます。
save:出力データ(トラックログ、ポイント)をアプリ内のメニューで「保存」すると、データがここに移動します。
export:出力データを「エクスポート」するとshapeファイル、trkファイル等がここに作成されます。
input:表示したいshapeファイル,trkファイル等をここに入れます。
cj:地理院タイルのキャッシュが保存されます。
wms:WMSの設定ファイルとキャッシュが保存されます。
tiles:WMTSの設定ファイルをキャッシュが保存されます。また表示したいオリジナルの地図タイルをここに入れます。
sketch:スケッチデータが保存されます。
bookmark:ブックマークが保存されます。
1.トラックログ、ポイントの記録
トラックログの記録はメニューのトラックから開始・停止できます。
トラックログの記録中、アプリを起動しておく必要はありません。
他のアプリを起動しても、トラックログの記録は続きます。
ポイントの記録は、メニューのポイントから行います。
GPSによる標高値は誤差が大きいため、国土地理院の標高値を取得する機能があります。
地理院標高値の取得は標高タイルをデフォルトにしています。
より精度が高い(地域により)地理院標高APIを利用することもできますが、サーバーへの負荷を避けるため、かなりウエイトを入れているため、かなり時間がかかり通常はお勧めしません。
2.エクスポート
上記出力データはシェープファイル、trk、wptファイルにエクスポートできます。
地理院標高値を取得している場合はそれらもエクスポートされます。
3.シェープファイル等の表示
表示したいシェープファイル、trk、wptファイルは、inputフォルダに適当な名前のフォルダを作成して、そこに入れてください。
メニューの入力データに、フォルダ名が表示されるので、表示したいフォルダを選択してください。
inputフォルダに直接ファイル入れると、起動時に自動的に読み込まれます。
読み込み可能なshapeファイルは、世界測地系のポイント、ポリライン、ポリゴン、マルチポイント。
trk、wptファイルは、世界測地系緯度経度十進数標記形式です。
ひとつのフォルダに複数のファイルを入れることができます。
シェープファイルでは初回読み込み時にラベルに使用する属性を選択するダイアログが表示されます。
選択した属性でオブジェクトが色分けされます。
一度属性を選択した後の、別の属性への変更は、表示スタイル設定でできます。
色分けに使用される色はランダムに決まります。
色の変更は配色指定ファイル編集で行います。
4.WMSの利用
WMSを利用するためには、設定ファイルをwmsフォルダに入れる必要があります。
メニューのその他のツールボックス内に設定ファイルの作成・編集機能があります。
設定ファイルを入れると、メニューのその他のWMSに設定ファイル名が表示されるので、表示したいWMSを選択してください。
WMS表示中はWMSボタンが表示されます。
ボタンを押すと、WMSの表示が、半透過、非表示に変わります。
非表示にしても、WMS情報の取得は続きます。WMSの表示が不要になったらメニューから表示を解除してください。
また、エディタ等でWMS設定ファイルを作成する場合の例を以下にしまします。
独立行政法人農業・食品産業技術研究機構 近畿中国四国農業研究センター 営農・環境研究領域さんが運営している Finds.jp の基盤地図情報WMS配信サービスを利用するための設定の例です。
googleの空中写真に等高線を重ねて表示しているスクリーンショットはこれを用いています。
なお、利用にあたっては Finds.jp 基盤地図情報WMS配信サービス HPの「ご使用条件」をご覧ください。
設定ファイル名
任意です。(私は Finds[基盤地図情報25000].txt にしています。)
ファイルの内容(「←」より右は説明で、不要です)
FieldStudyMapWmsFile ←ファイルの種類。
@WmsSiteUlr
http://www.finds.jp/ws/kiban25000wms.cgi? ←WMSサイトのulr。
@Options
LAYERS=AdmAreaBdr,Cntr100,Cntr10,WL&TRANSPARENT=true&FORMAT=image/png&SERVICE=WMS&VERSION=1.1.1&REQUEST=GetMap&SRS=EPSG:3857 ←表示するレイヤ等の設定。(必要に応じて変更してください。)
@DirectoryName
finds ←wmsフォルダの下に作られる、キャッシュフォルダ名。
@MinZoomLevel
10 ←WMSを表示する最小ズームレベル。
@MaxZoomLevel
21 ←WMSを表示する最大ズームレベル。
5.WMTSの利用
WMTSを利用するためには、設定ファイルをtilesフォルダに入れる必要があります。
メニューのその他のツールボックス内に設定ファイルの作成・編集機能があります。
設定ファイルを入れると、メニューのその他のWMTSに設定ファイル名が表示されるので、表示したいWMTSを選択してください。
ズームレベルオフセットは通常0でよいです。0以外を指定すると、googlmapのズームレベルにオフセットを加えたズームレベルのタイルを表示します。高精細ディスプレイの機種では1にしたほうがきれいに表示される場合がありますが、表示するタイル数が増えるためその分メモリや電池を多く消費します。
使用にあたっては、データ提供元の利用規約に従ってください。
また、利用規約で直接アクセスが禁止されている地図タイルには使用しないでください。
6.オリジナル地図タイルの表示
オリジナルの地図タイルを読み込ませる場合は、tilesフォルダに適当な名前のフォルダを作成して、そこに地図タイルを入れてください。
WMTSに設定ファイルを、WMTSサイトのURLを「local」(かぎかっこはいりません)、キャッシュディレクトリ名を作成したフォルダ名にして作成してください。
オリジナルの地図タイルはQGIS等で作成できます。作成例の大まかな流れを以下に示します。
パソコンにQGISをインストールする。
QGISDesktopにデスクトップにGeotiffやワールドワイルつき画像を読み込ませる。
QGISDesktopのメニューのラスタ/投影法/ワープでWGS86PseudoMercatorのGeoTiffファイルに変換する。
OSGeo4W Shellを起動し、コマンドラインで作成したGeoTiffファイルがあるディレクトリに移動する。
gdal2tiles 処理対象のGeoTiffファイル名 を入力するとGeoTiffファイル名のフォルダに地図タイルが作成される。
詳しくはQGIS、GDALのヘルプ等を参照ください。
なお、gdal2tilesで作成した地図タイルの起点は南西になります。
7.スケッチ機能
スケッチを新規作成、開くと地図左上にパネルが表示されます。スケッチを押して赤文字にすると、地図に書き込みできます。コメントを有効にすると、書き込み毎にコメントが入力できます。保存したスケッチはshapeファイル等にエクスポートすることができます。